「防災」に関するアンケート

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みんプロアンケートの結果発表です。
メンバーの皆さまにご協力いただきましたアンケートの集計結果をまとめてご紹介していきます。

アンケートテーマ : 「防災」に関するアンケート

95.7%の方が、被災に備え「携帯ラジオ、懐中電灯」などを準備!

9月1日は、年に一度の「防災の日」。
そこで今回はみんプロメンバーに、被災の経験や普段の備え、備蓄品などについて聞きました。

回答者属性

目的:「防災」に関するアンケート調査
対象:「みんなのプロジェクト」登録メンバー
実施時期:2016年8月16日~8月21日
有効回答数:404件

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被災経験(前回比)

(複数回答) N=404 前回N=597

graph02

全体では「地震」による被災が38.4%と最も多く、次いで「台風」が28.7%、「暴風雨・豪雨」が21.3%となりました。
また「被災したことはない」は48.3%と回答者の約半数が被災経験なしという結果になりました。
前回調査時と比較して全体的に下回る傾向となりましたが、「落雷」と「被災したことはない」が前回よりも上回りました。

家庭における防災準備(前回比)

(複数回答) N=209 前回N=320

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被災経験者の防災準備を前回と比較しました。
「携帯ラジオ、懐中電灯などの準備」は95.7%と、前回調査時と変わらず回答者のほとんどが準備をしている結果となりました。
次いで「飲料水の準備」が88.0%と、前回調査時よりも多い結果となりました。
前回調査比較し増加率が最も多かったのは、「タンスなどに耐震ロック(耐震ラッチ)をつけている」で、前回18.8%であったのに対し、今回は26.8%と8%多い結果となりました。

家庭における防災準備(属性別比較)

(複数回答) N=404

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被災経験者と未経験者にて比較したものです。
「経験あり」では「携帯ラジオ、懐中電灯などの準備」は95.7%と回答者のほとんどが準備をしている結果となりましたが、
「経験なし」では41.0%と低い結果となり、他項目の防災準備においても同等の差異が見られ、「経験あり」の方が防災準備の意識が高い傾向が見られます。

家庭における防災準備(属性別比較)

(複数回答) N=404

graph05

子供の有無にて比較したものです。「子供あり」は「子供なし」よりも全体的に防災への備えの意識が強い傾向がみられます。
「特に災害に対しての備えはしていない」では、「子供なし」が12.3%と「子供あり」の8.6%を上回る結果となりました。

家庭における備蓄量(前回比)

(単一回答) 飲料水:N=264(前回N=367)  食料品:N=232(前回N=352)

graph06

家庭での備蓄量を、飲料水と食料品について比較しています。
いずれも「2~3日」が「飲料水」は50.8%、「食料品」は53.0%と最も多く、前回調査時と変化はありません。
飲料水、食料品いずれも「6~7日」が前回調査時よりも増加しています。

家庭における飲料水備蓄量(属性別比較)

(複数回答) N=264

graph07

被災の経験者と未経験者、子供の有無別にて比較したものです。全体では、「2~3日」が50.8%と最も高くなっています。
経験ありでも、「2~3日」が47.3%と最も高くなりましたが、「8日以上」が8.2%となり、経験なしの6.8%と比較すると高い結果となっています。
子供の有無では、子供なしでは「8日以上」が14.7%となり子供ありの2.6%と比較すると高い結果となっています。

家庭における食料品備蓄量(属性別比較)

(複数回答) N=232

graph08

被災の経験者と未経験者、子供の有無別にて比較したものです。全体では、「2~3日」が53.0%と最も高くなりました。
経験ありでは、「8日以上」が10.2%であったのに対して、経験なしでは5.7%と差が出ています。
備蓄日数6日以上でみると、経験ありでは21.2%であるのに対し、経験なしでは14.3%となり、経験ありの方が、食料品の備蓄量が多い結果となっています。
子供の有無では、子供なしでは「8日以上」が11.8%となり、子供ありの5.8%を上回る結果となりました。

非常用持出し袋に準備する品(前回比)

(複数回答) N=151 前回N=206

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全体では、「懐中電灯」が87.4%と最も多く、前回と同様の結果となりました。
前回調査時よりも「カイロ」が38.3%→28.5%と約10%減る結果になりました。

参加経験のある防災訓練(前回比)

(複数回答) N=54 前回N=74

graph10

過去2年間で参加された防災訓練です。
「避難及び屋内退避に関する訓練」が75.9%と前回調査時よりも大幅に増え、「初期消火訓練」「AED使用訓練」「起振車」も前回より増えました。
「応急救護訓練」などが、前回調査時よりも少ない結果となりました。

3.11以降、意識の変化

( 記述式回答より抜粋 )

43歳 女性 既婚
とても変わりました。インテリアを損なうと思っていましたが、そうもいっていられず、飲料は箱で貯蓄。部屋のそこかしこに避難袋をセットしましたし、出かけるときも、いざというときのものをよく持ち歩くようになりました。一番は中学に上がった娘が、登下校時に被災したら歩いて帰宅できるよう、実際に歩いて道のりを確認し、そのマップを本人に渡したことです。
29歳 男性 既婚
東日本大震災で防災の重要性を認識したが、熊本地震での大きな地震被害を目のあたりにして、さらに防災対策の重要性を再認識されせられた。また災害時の持ち出し袋の備えも重要だが、非難した時に多くの不特定多数の住人が集まる避難所での生活においての協調性やモラル意識の重要性も改めて考えさせられた。
49歳 女性 既婚
津波についての知識があまりなかったので、津波の恐ろしさを実感しました。住まいは海岸に近くはありませんが、もし海岸に近い位置にいるときに大きな地震に遭遇したときは津波に対する情報に忠実に従おうと思いました。
40歳 女性 未婚
家から遠いところでの就業は、帰宅困難となるので一時的に避けた。高層ビルに就業する際には、避難場所や帰宅困難となった場合の水や食料の確保や避難滞在の出来る公共施設の近くを考えるようになった。
56歳 女性 既婚
自分だけは、という舐めて掛かっていた気持ちが引き締まる思いだった。自分も銀座で被災し、徒歩で家まで帰ったが12時間以上を費やした。靴の有り難さをしみじみ感じた。
37歳 女性 既婚
自分には起こらないという考えから、自分には起こることと当事者意識を持って災害に関する情報収集と家族との連携をとる仕組みを話し合うようになりました。
46歳 女性 既婚
従兄弟が津波で亡くなりましたし、ボランティアにも10回程度行きました。私の人生観も変わりました。ただ、多くの人はのど元過ぎればもう忘れています。
44歳 女性 既婚
東日本大震災発生時に関東にいて、計画停電も経験したので、災害の恐ろしさを本当に実感しました。災害時の食料品や必要な物を常備するようになりました。
57歳 女性 未婚
同居している家族との連絡方法は重要だと思った。食料品の買い置きは今まで以上に注意したいと感じた。電気の使えないときの対策も必要だと思った。
43歳 女性 既婚
防災リュックの毎年の見直し。以前は中身をあまりチェックすることはなく、思い出した時に確認して中身を買い替えたりしていたけれど、子供の成長なども考えていなかったので、衣類が小さいサイズのままになっていたりだとかしたので、実際に被災したら準備していても役に立たないものばかりだったことが一番反省した点でした。

全体の61.6%が何等かの意識の変化があったと回答しています。
水や食料の備蓄、防災グッズを揃えるようになったとの回答が多くありました。
「阪神大震災」を経験しているので、3.11以前から意識しているという方がいれば、薄れていた意識が「熊本」でさらに重要性を再認識したとの回答がありました。
一方で、「時が過ぎて意識が低くなった」「だんだん防災意識が薄れてきた」という回答もありました。

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