トップ みんプロプラス バックナンバー(2015.6) 日ごろの感謝の気持ちをお中元で。時期を外さぬように

日ごろの感謝の気持ちをお中元で。時期を外さぬように

中国では、正月の15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元と呼び、天の神を祭る日とされていました。
これに日本古来のお盆と言う、祖先を供養する行事が合わさって、定着されたのが「お中元」です。

お中元の由来は?

本来お中元に送るものは、祖先の魂に捧げる供物でしたが、やがてそれが両親への贈り物と言う習慣となり、お世話になった人への贈り物として、変化して行ったのは、江戸時代になってからです。

今では一年の上半期の区切りとして、ビジネスの場でも大切な行事となっています。
このようにお中元は、半年間の感謝をこめてお世話になった人への贈るものです。

贈る時期を間違えないように

品物の額よりも、贈る相手への感謝を表すことが最も大切な事と言えましょう。
よく言われるのは、「贈る時機を逸してしまわない」と言うことです。

お中元を贈るのは、7月初めから15日までに贈るのが一般的です。
関西では、旧盆の7月下旬から8月15日までに贈っているようです。

しかし現代は、7月に集中することを避け、6月中旬から贈り始める人も多いようです。
時期を過ぎてしまった7月15日以降に贈るときは、表肩書きを「暑中お見舞」として贈るのが一つのマナーとなっています。
さらに立秋〈8月8日ごろ〉を過ぎた場合には、「残暑お見舞」として贈ります。

予算は?

それではどのようなものを贈ればよいか?と言うことですが、一般的に予算は、3000円~5000円ぐらいです。
贈る人への感謝のしるしですから、高価なものを贈ればいいということではありません。
値段に関わらず、相手の好みや、家族構成、年齢などに合わせたものを選ぶとよいでしょう。

人気商品やその他のマナーについて

ちなみに、お中元の人気商品は、1位ビール 2位洋菓子 3位そうめん 4位和菓子 5位海産物の順となっています。

なおマナーとしては、お中元のお返しは不要です。ただしお礼状を出すことを忘れないで下さい。
またお中元は、継続して贈るものなので、その時期にお世話になった人にお礼をしたいと言う場合は、「御礼」や「感謝」として贈った方が良いでしょう。
贈るのを辞めたい時は、突然にやめるのではなく、最初はお歳暮だけに減らし、次は金額を減らし、段階を経てやめる方が良いでしょう。

逆に今後は贈られて来るのを辞めたい時は、品物が届いたら同程度の物を贈り、お礼状に、「いつまでも心使いいただき感謝しております。
今後はお気遣いのないようお願い申し上げます」と記します。
また喪中でもお中元を贈っても構いません。
ただし、四十九日前であれば、忌が明けてから贈ります。
忌明け前にどうしても送らなければいけない時は、「暑中見舞」として贈ります。

お中元を贈る場合のマナーを覚えておきましょう。
折角贈ったのに、恥をかくことのないよう、古くから伝わるマナーを知ることも大切と言えましょう。

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