トップ みんプロプラス バックナンバー(2015.5) 今すぐ実践、今夏の熱中症予防はこれ!

今すぐ実践、今夏の熱中症予防はこれ!

地球温暖化、ヒートアイランド現象と、私たちを取り巻く環境は、年々大きく変化しています。
主な原因として、二酸化炭素ガスの排出による、温室効果ガスの増加が原因で、海面水位の上昇、豪雨や干ばつの異常気象、生態系への影響、健康被害など人間生活に様々な悪影響を起こしています。

ヒートアイランド現象とは?

特に、都市部においては、人口の集中、エアコンなど生活電気使用量の増加、高層ビル建築などの増加で、気温上昇や異常気象がもたらす、ヒートアイランド現象が助長されているのが現状と言えましょう。
こうした中、毎年、恒例行事のごとく問題化されているのが熱中症と言えましょう。
熱中症とは、一言で言いますと、高温環境下での暑熱障害のことです。

高温環境下での、スポーツ活動などによる温熱ストレスが体にかかると、人は体温超熱機能により、体温を一定範囲内に保とうとします。
しかし、温熱ストレスがあまりに強いと、脱水、塩分欠乏、高体温となり、体温調節機能自体が破たんすると言った障害が生じます。
この症状を熱中症と呼んでいます。その名の通り、「熱にあたったことによる疾病」です。20年ほど前までは、この状態を「日射病」と呼んでいました。

熱中症になりやすいのはどのような環境なのか?

1.気温・湿度が高い時。
2.風がないとき
3.日差しが強い、照り返しが強い時
4.急に暑くなった時などがあげられます。

熱中症予防のためには、こうした環境状況を知ることが大切です。
スポーツ活動においては、どんなに安全に気を付けても、事故を起こす時があります。しかし、運動、スポーツ活動による熱中症は、適切な予防さえすれば必ず防ぐことができます。

熱中症予防8か条と言うものがあります。これは主にスポーツ活動時を視野に入れたものですが、一般的にも十分通用するものです。
1.熱中症の知識を知る。
2.応急措置の知識を知る
3.熱いときの運動はなるべく避ける
4.急な暑さは要注意
5.こまめに水分と塩分を補給する
6.体重で知る健康と汗の量
7.成るべく薄着で、
8.体調不良の時は十分気負付ける。

などがあげられますが、この中で特に重要とされているのが、水分補給の仕方と言えましょう。

水分の補給が大事

水分補給の原則は、少量をこまめに摂ることです。
発汗量の水分を補給することが大切で、多量の発汗時には塩分を補強することが重要になってきます。
熱中症は、数ある病気の中でも原因、治療法、予防法がはっきり分かっている障害で、予防医学的には一次予防を中心に考えるべきでしょう。
その一次予防とは、暑さに負けない体力つくり、正しい食生活、十分な睡眠、適度な運動をすると言うことです。
熱中症予防には、こうした実際の熱中症発症のメカニズムや、その原因について理解しておくことが何より重要なことです。

当事者がその知識を持っているかいないかで、たとえ発症しても、重症化を防ぐことができます。

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