みんプロレポート vol.18

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⑧ JA福島さくら(お米の全量全袋検査)(郡山市)

次は、お米の放射線量を計測する全量全袋検査を見学するために「JA福島さくら」を訪問しました。福島県では、2012年から県内産のお米の全量全袋検査が義務付けられており、ここJA福島さくらでもお米を1袋1袋機械に通して検査を行っていました。

ツアーの様子の写真

食の安全・安心への取り組みに力を入れているということで、検査内容や出荷状況について教えていただきました。2015年から基準値を超えるものは1点も出ていない事実があるにも関わらず、未だに市場では震災前より値段が下がったままだそうです。しかし、担当者の方が「ここまでしっかりと検査しているのは福島県だけ。逆に全国で一番安全なのではないか」とおっしゃっていて、安全への自信が伝わってきました。

ツアーの様子の写真

【メンバーコメント】
  • ここまで徹底した検査が行われていることに驚きました。改めて福島の食材は安全安心だと認識しました。
  • 以前、魚の放射性物質の検査を見学したことがありましたが、目の前で1点ずつ全て検査している様子を見て福島のお米への信頼性がまた高まりました。
  • 倉庫内にはたくさんの米袋があり、本当にこれ一つひとつを全部検査しているのはすごいと思いました。この様な徹底した検査をしているにも関わらず、私の近所のスーパーなどでは福島産のお米は見当たりません。早く、日常的に買えるようになればいいのにと思うばかりです。この検査をやっているので、安心です!ぜひ福島のお米を買ってくださいと言っていたので、福島のお米を買おう!と思いました。
  • 一袋一袋すべて放射能の検査をされていて、本当に福島の米以上に安全な物はないと言っていた理由がわかりました。そこまでしてもランクは下で風評被害は大きいと感じました。
  • 全量全袋検査と言葉で聞くだけではその重みがあまり伝わりませんが、実際に検査の様子を目の当たりにして、手作業できっちりと全てのお米を検査機械にかけている様子に驚きました。おっしゃっていた通り、福島県のお米は日本一安心安全なお米であると胸を張って言えると思いました。もっとそのことをアピールしなくてはと感じました。
  • あれだけの量のお米を検査していることに驚きました。安全でも安心ではないという言葉が重かったです。インスタに上げたら、ここの農協で検査をされている方から「載せてくれてありがとう」とコメントがありました。知ってもらうことの大切さを感じました。
  • 全量全袋、ひとつひとつ検査する作業を見せていただきました。悲痛なまでの努力を何年も継続する方々。玄米は精米することで放射性セシウム濃度が低下すると、以前本で読んだことがありましたので、このように玄米の段階で検査合格している米を精米・炊飯したら非常に安全なのではないかと実感しました。このように信頼のおけるところから直接仕入れたお米でさえあれば、消費者の「安心」が得られるのですが、たとえば「合格印の偽造」「他産地の偽装表示」といった第三者の悪事が発生するとたちまち生産者の努力が踏みにじられることになります。「安全PR」だけでなく、生産者サイドを守るためのさらなる監視体制や法整備を県や国にお願いしたいです。

⑨ 仁井田本家(郡山市)

「仁井田本家」は郡山市にある1711年創業の酒蔵です。仁井田本家のお酒は、完全オーガニックで、無農薬でつくられたお米と天然水を使うというこだわりを持って、日本酒を作っています。

ツアーの様子の写真

蔵元・杜氏の仁井田穏彦さんから、創業当時のお話から震災以降の苦労、取り組み、未来の蔵、そして地域の展望までを伺いました。原発事故後、地元の田んぼ、そして日本酒自体に放射性物質の影響がないことを検査で確認したにも関わらず、福島産であるということで、全く購入してもらえず売り上げが下がっていく状況が続きました。

ツアーの様子の写真

しかし、放射性物質が検出されなかったという事実を全国に伝え続け、震災から7年経ってようやくもとの売り上げまで回復したとのことです。さらにノンアルコールの商品の麹のチョコレートや麹飲料を作るなど、今では様々な新たな取り組みに挑戦されています。

ツアーの様子の写真

酒蔵見学では、日本酒ができる工程を1から、お米の発酵日数ごとの発酵の変化も間近で見させていただきました。

日本酒の要となる米については、安全な米を作り続けるために、無農薬栽培を広めていきたいという強い思いをお持ちでした。東日本大震災と2019年10月の台風の影響を受けたのにもかかわらず、新しい取り組みをし続けていることを知りました。

【メンバーコメント】
  • 蔵元の方が明るく、説明もとても分かりやすかったです。そしてやはり前向きな姿に感動しました。
  • 夢ワインを見学したときにも思いましたが、お酒造りへの強いこだわりを感じました。震災で被災したことの苦労をあまり前に出さず、酒造りへのこだわりを語れる姿に、福島のお酒の美味しさの訳をしみじみと感じました。目の前でポコポコと酒が生きている様子に福島の未来を感じました。
  • お酒以外にも、麹を使ったチョコレート、ヨーグルトなどがありました。麹のチョコレートを初めて食べましたがとてもおいしかったです。農薬を使わないで、米などを作っていくことを広めたいと言っていたのが印象に残りました。蔵の中は発酵しているのがちょうど見えて、おお!と感動しました。
  • 丁寧にお酒を作られている事、夢に向かって歩んでいるスタッフさんが輝いて見えました。笑顔が素敵でした。甘酒が飲めなかったのは残念でしたが、酸っぱい甘酒は他にはない味で面白いと思いました。
  • 数度にも渡る試練を受けつつ、挫折することなく頑張っていらっしゃる姿に感動しました。日本酒だけでなく、甘酒や麹チョコレートなど、新しいことにもチャレンジしていらっしゃることにも感動しました。人はこんなに強くなれるのだと思い、自分も頑張らなくてはと感じました。
  • こだわりがすごく感じられました。震災でも大型の台風でも被害があって、風評被害もあって本当に大変だと思うけれど、こだわりをやめないことに感動しました。美味しいお酒をまた買いに行きたいです。
  • 300年の歴史ある蔵元の重み。ところが、震災後、復興という考え方を超えて、より長いスパンで酒、田んぼ、日本の農業をとらえて、次の世代へと残すという視点を持たれたことに明るい展望を感じました。仁井田本家さんにおいても、「前へ向かって進んでいる福島の方」にお会いできて嬉しく思いました。商品としては「にいだしぜんしゅ」と「百年貴醸酒」を購入いたしました。いずれも仁井田本家さんのコンセプトを象徴しているお酒です。
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